日本を訪問する外国人観光客は年々増え続けており、彼らにとって日本が魅力的な旅行先であることがわかります。外国人観光客にとって日本は独自の文化や歴史、料理を持ち、他の国にはない貴重なものであふれる魅力的な土地なのです。その一方、外国人旅行者が日本を観光する際にさまざまな障壁があります。中でも、交通機関の複雑さと料金の高さが問題になっているようです。そんな交通事情の中で、外国人観光客にとってお得な制度があるのをご存じでしょうか?

今回は、外国人観光客が利用できる電車の割引制度についてご紹介します。

外国人観光客だけが受けられる割引制度がある

実は、日本の電車利用には外国人観光客だけが受けられるお得な割引制度があります。その内容について見ていきましょう。

Japan Rail Pass

割引制度の中で代表的なものの一つが「Japan Rail Pass」。その名の通りJRグループ各社が訪日外国人旅行者向けに提供している特別企画乗車券です。なんとこの乗車券は7日という期間、新幹線や電車が乗り放題という料金的に大変お得なチケットになっており、7日間から使用でき14日間、21日間と有効期間を選択することもできます。

各地方によって定められている

このようにお得なパスを発行しているのはJRだけではありません。関西や東北など地方によって、さまざまな交通会社からフリーパスが発行されています。また電車だけでなく、路線バスや高速バスで使えるパスもあるので、エリア毎に有効なパスを外国人旅行者に紹介することで、より日本旅行を促進することができるでしょう。

利用するメリット

外国人観光客にとってお得なこのパス制度を利用しないのは、もったいないですよね。ここからは、それらのパスを利用することのメリットをまとめました。

安価で移動できる

第一にパスを利用するメリットは、何より安価で移動できること。交通費が高くなることが日本を旅行する上での懸念材料の一つなので、安く移動できることで、日本旅行をますます促進できるでしょう。また移動費を抑えると、旅行先での消費にお金を使いやすくなるという効果も期待できます。

地方都市にも訪れてもらえる

外国人観光客の旅行先は、東京や大阪などの大都市に集中しがちです。これらの都市は魅力的な観光地を多く有することもあり、よく知られているので人気が集中します。また、主要な空港・駅から近く訪問しやすいことも、外国人旅行者が集中する原因でもあるのです。お得な交通パスを用意することで、外国人旅行者が大都市だけでなく、地方都市も訪問することを後押しするでしょう。

パス1枚で移動できる

日本の交通機関の特徴として、チケット制度が複雑なことが挙げられます。東京を移動するだけでも、どこで何に乗り換えるのが、どのように乗車券を買うのか複雑ですよね。加えて、電車を乗り換えるたびに課金されることが、外国人旅行者にとって大きなストレス。それらを軽減するためにもパスは有効な対策といえるでしょう。パスは一枚だけで移動できるので、毎回、切符を買い替える面倒や、その度にお金がかかるというストレスが軽減できるのです。

今後の課題

そんな便利なパスですが、課題もあります。では、どのように外国人旅行者の観光を盛り上げていけばよいのか、今後の課題について見ていきましょう。

サービスの紹介方法

どんな良いサービスでも、旅行者がそれを知っていなければ意味がありません。そのためにも、さまざまな方法で、こういったサービスがあることを訴求していきましょう。観光地や宿泊施設のウェブサイト上でこれらのパスがあることを表示して、どのパスを使えば、主要な空港からその観光地につけるのかなど、具体的に表すことが重要です。

また、そのサービスの購入がネット上でできるのか、できないのであれば購入できる場所を明記するなどすると、より便利にそのパスを使用してもらうことが可能。チケットの料金や乗車の条件を分かりやすく提示することもポイントです。

地方都市の対策

東京は観光客の増加に合わせて、外国人旅行者の受け入れ態勢を整えていますが、地方都市ではそれほど進んでいない場所もあるのが現状。そこで、地方都市でも外国人観光客にとって利用しやすい環境をつくっていかねばなりません。

具体的にはフリーWi-fiの整備、ウェブサイトや観光書籍で地方都市の魅力を発信していくことです。外国人観光客に対する情報発信と受け入れ態勢の強化が、今後の地方都市でのインバウンド産業を盛り上げる重要なポイントといえるでしょう。

多言語対策

外国人観光客が日本を楽しむ上で問題となっているのが言葉の壁。日本は言葉が、国際的に使われている英語・フランス語・スペイン語・中国語・アラビア語などと全く違う言語、文字を使っているため、世界の中でも観光しづらい国として知られています。そのため、外国人観光客がより便利に、観光地の魅力を理解して、日本を旅行してもらうためには多言語対策が欠かせません。

そこでオススメなのが、タブレッド型通訳サービスです。このサービスは、通訳士を雇ったり人材を育成したりするよりも、安価に多言語対策ができます。

電車の割引を使ってインバウンドを盛り上げる!

外国人旅行者にとって、日本を旅行する上で交通費は大きな負担となっています。これを軽減する各種のパスが、JRや全国の鉄道各社から発行されているのをご紹介しました。各観光地が有効なパスを外国人旅行者に示すことで、今後もよりインバウンドを促進できると考えられます。今後の課題を解決していけるよう、対策していくことも重要ですね。