外国人が好きな和菓子は何?人気の理由と販売のポイント

外国人が好きな和菓子は何?人気の理由と販売のポイント

日本政府観光局(JNTO)の統計によると、訪日観光客はアジア圏を中心に増え続けています。一時期の爆買いブームは収まったものの、依然として日本での買い物や食事は人気を得ているようです。そんな中、外国人観光客の中で密かなブームになっているのが「和菓子」です。

今回は、和菓子が人気な理由と、和菓子店が行いたい外国人客の対応方法について紹介します。

和菓子が外国人客の興味を引く理由

お菓子といえばケーキやチョコレートを思い浮かべる方が多いかもしれません。ですが、外国人客からするると日本のお菓子といえば、伝統的な和菓子を指します。外国人観光客にとって、和菓子は魅力的に見えるようです。

一体どのような部分が外国人客の興味を引いているのでしょうか。

日本独自の文化だから

外国人客が好む日本のお菓子にはいくつかの特徴があり、その一つが「日本らしさ」です。お菓子の中にはチョコレートやキャンディなど多くの国で共通して食べられているものもありますが、和菓子はまさに日本独自の食文化といえます。日本でしか食べられないというとレア感が、和菓子の人気理由の一つになっているようです。

芸術品のような魅力があるから

伝統的な和菓子は職人の巧みな技術によって作られているため、魅力を感じる外国人客が多いようです。美しく繊細な形をしている和菓子は、まるでアートのように感じられます。あまりの完成度に「これは食べられない」「ずっと見ていたい」と思うのは、外国の方だけでなく、私たち日本人も同じかもしれませんね。

季節感が表現されているから

和菓子には桜や紅葉など、季節を表現しているものも少なくありません。洋菓子にはない表現方法のため、外国人客から見ると物珍しいようです。春夏秋冬の四季がはっきり分かれている日本ならではの感覚なのかもしれませんね。

外国人客に人気の和菓子とは

日本らしさが溢れている和菓子ですが、その中でも特に外国人客に人気を集めている商品があります。外国の方に好まれる和菓子とは、どのようなものなのでしょうか。

煎餅

甘くない和菓子の代表格といえば煎餅です。醤油味やサラダ味などさまざまなものがありますが、外国人客から好まれるポイントは「固い食感」と「食べやすさ」にあるのかもしれません。また、日本らしい食材を活かした米菓という点も魅力の一つになっています。おかきやあられ、柿の種などもお土産としてよく買われているようです。

まんじゅう

まんじゅうを販売する老舗の和菓子店も多く、観光地では手軽に食べられる和菓子として人気です。小豆を甘く煮た、日本特有の「あんこ」が苦手という外国人客も多くなっていますが、中には「母国のお菓子より甘くない」とヘルシーに感じる国の方もいます。同じあんこを使った商品では、たい焼きやどら焼きなども人気商品です。

お餅のお菓子

煎餅と同じく、お米を原料としたお餅のお菓子は、モチモチとした食感が病みつきになるようです。バリエーションも豊富で、苺大福や桜餅のような可愛らしいものは女性だけでなく男性にも人気があります。

また、甘じょっぱい味がクセになるみたらし団子は、海外では食べられないことが多く、人気の高い商品。京都の代表的な和菓子である生八つ橋も人気の和菓子の一つです。

抹茶味のお菓子

日本でも根強い人気を誇る抹茶味は、外国人客にもファンが多いようです。お菓子のフレーバーとして定着しつつあるものの、苦みや渋みがあるため苦手な方も多くなっています。抹茶味が好きな方は、特徴のある味や香りを楽しむ傾向にあります。

和菓子店の対応

大手製菓メーカーや老舗和菓子店では、外国人客好みに味を改良したり日本らしい特徴を持たせたりという試みを行っています。また一部の和菓子店では和菓子作り体験を実施しています。店頭接客の際は、以下のような対策が考えられるでしょう。

商品名の多言語表記

外国人観光客とスムーズなやりとりをするには、多言語表記が必要です。商品名が難しい固有名詞は翻訳が難しくなっていますが、外国人客にイメージしてもらいやすい表記やイラストを付け加えるだけでも効果が見込まれます。

一部の和菓子店では、デジタルサイネージを活用して多言語表記に対応しています。デジタルサイネージは電子看板とも呼ばれ、ディスプレイが簡単に切り替えられるのが特徴です。商品パッケージやポップなど全てを多言語化すると、コストや手間がかかりますが、デジタルサイネージであれば手軽にインバウンド向けの映像や多言語テロップを流せます。

外国語に対応できるスタッフの確保

多言語表記だけでは対応できない細かい部分をサポートできるのが、外国語に対応できるスタッフです。外国語で質問を受けたとき、定型句以外の応答ができることが強みとなり、好印象にも繋がります。

英語や中国語を話せる社員を新たに採用するほか、日本人スタッフを語学研修会に参加させるなど語学力の向上を図っている会社もあります。今後は社員の雇用という部分でも、言語力を重視する必要があるでしょう。

タブレッド型通訳サービスの導入

多言語対応として話題になっているのが「タブレット型通訳サービス」です。24時間いつでも利用可能で幅広い言語をカバーしてくれるので、経費削減や人員不足の解消にもつながるでしょう。お互いの顔が見える安心感もメリットのひとつですね。

日本らしさが感じられる和菓子

健康志向でヘルシーな和食に続き、独特の食感や可愛さ、美しさでブームとなっている和菓子。今後は日本の一大コンテンツに成長していくことが期待されますが、同時に柔軟なインバウンド対応も不可欠となるでしょう。四季折々の日本らしい繊細な魅力が、より広く世界に発信されるようになるといいですね。