私たち日本人にとってもなじみのある台湾は、古くから日本と歴史的なつながりを持っていました。現在でもビジネスや文化などで大きな交流があります。その一方で、日本のインバウンド産業にとって台湾の方々は、重要なお客さまなのです。

今回は、訪日台湾人の特徴と、台湾人観光客に対する対策について解説します。

訪日人数が年々増加している

台湾のインバウンドにおける特徴といえば、年々訪日人数が増加していることです。訪日台湾人の数字的な特徴について見ていきましょう。

6人に1人が日本を訪れた計算

台湾人客の日本旅行者人数は年々増加しており、驚くべきことに台湾人の6人に1人が日本を訪れた計算になります。もともと人口があまり多い国ではないのですが、訪日割合としては圧倒的な数字といえるでしょう。

リピーター客が多い

訪日台湾人のもう一つの特徴としてリピーター客が非常に多いという特徴が挙げられます。観光庁が調査した平成29年のデータによると、日本を訪れた台湾人客のうち、始めて訪日した方が19.9%ほどで、残りの81.1%は2回以上の訪日のリピーターでした。これは香港を除けば世界で一番大きな割合です。中でも4~9回訪問したと答えた方が32.1%と最も多く、かなりの回数を来日していることがわかります。これは彼らが日本旅行に一定の満足を示した結果といえそうです。

参考:観光庁「訪日外国人の消費動向 平成29年年次報告書」

地方都市にも訪れている

訪日台湾人の特徴として東京や大阪などの主要都市圏だけでなく、地方都市にも訪問していることが挙げられます。中でも北海道や千葉県(ディズニーリゾート)が人気のスポットで、これらの観光地の経済に貢献していると考えられるでしょう。

増加した理由

では、なぜここまで台湾人観光客が増加したのでしょうか。それにはさまざまな理由があります。台湾人観光客が増加した理由について見ていきましょう。

交通機関の発達

第一に挙げられるのが交通機関の発達です。台湾は日本に近いとはいえ海を隔てているので、なかなか簡単には来日できませんでした。

ですが、現在では日本の各都市と台湾を結ぶ地方航空線が充実してきたこと、チャーター船やクルーズ船など、さまざまな移動の選択肢が増えてきました。つまり、台湾の方々にとって日本はこれまでよりも訪問しやすい国になってきているのです。

宣伝効果

台湾人観光客は大都市にも訪れていますが、それ以外の地方都市への訪問が多いことでも知られています。このことは、台湾人客に地方都市のマーケティングが上手くいっていることを示しています。特に東北地方や中部地方の宣伝効果が、この地域の都市に台湾人客を呼び込むきっかけになっているのです。

台湾の人々は地理的歴史的要因から日本の歴史や文化に対する理解が他の諸外国の人々より進んでいました。こうした背景から、主要な観光地よりさらに踏み込んだ観光内容が、受け入れやすかったことも挙げられます。

今後の課題

順調に増加しておりリピーター率も優れている台湾人観光客ですが、今後のインバウンドを考える上でまだまだ課題があります。日本のインバウンド産業発展のカギになる彼らの満足度を高めるためにはどうしたらよいのでしょうか。台湾人訪日客を今後も維持、増進していくためのインバウンド対策について見ていきましょう。

多言語表記

日本は他の国の観光客にとって観光しづらい国の一つです。その理由の一つとして、国際語として多く使われている英語・フランス語などが通じないこと、表記が他の言語と文字を共有しない独特の日本語を元にした表記のため、わかりづらいことが挙げられます。

特に日本の交通機関は複雑でわかりづらいため、これらの表記が読めないことは致命的です。このような問題を解決し、訪日台湾人にもっと日本を便利に楽しんでもらうためには、多言語表記によりわかりやすい案内をすることが重要です。特に中国語に対応するときに簡体字だけでなく、台湾で広く受入れられている繁体字の表記が必要でしょう。

多言語対策

加えて、外国人観光客を呼び込むためには多言語に対応しなくてはなりません。言葉が通じないということは、旅行者にとって大きなストレス。ですが、すぐに外国語を喋ったり、聞き取ったりできるようにはなりませんよね。そこでオススメなのがタブレッド型通訳サービスです。このタブレット型通訳サービスを利用して簡単で、速やかに外国語に対応し、サービスや情報発信をできるようにすると良いでしょう。

インバウンドに重要な台湾人観光客

6人に1人が訪日している台湾の方たちは、日本の各都市にとって重要な顧客です。地方都市の訪問が多く、リピーター率が高いことから、彼らの日本での満足度を高めれば、他の国の観光客と接触したときに日本の良いところを紹介してくれるアンバサダーになる可能性も秘めています。これらのことからもその重要性はますます見逃せませんね。