日本のインバウンド誘致は、東京や京都などの大都市やゴールデンルートだけにとどまらず、積極的に行う地方都市が増えています。一方で、地域活性化にインバウンド誘致を取り入れるには課題や問題点があるのも事実で、それらを改善していくことが地域活性化の要といわれています。

今回は、インバウンド誘致が地方活性化に繋がる理由と、その集客方法今後の課題についてご紹介します。

なぜインバウンドの集客が地域活性化につながるのか

2017年に訪日外国人観光客の数が2000万人を上回り、インバウンド市場はますます盛り上がりを見せています。それに伴って注目されているのが、インバウンド誘致による地域活性化です。

今まではインバウンドによる経済効果といえば、爆買いやゴールデンルートでの観光など、大都市に偏りがちでした。しかし今後、地方都市が観光に力を入れて、訪れる外国人観光客の数を増やせば、過疎化が進んでいる地方都市の活性化が望めます。

では、なぜインバウンドを誘致することが、地域活性化につながるのでしょうか。

消費が増える

インバウンドの誘致が地域活性化につながる理由の一つに、訪日外国人旅行者の消費による収入増加が挙げられます。人口が減少し過疎化が進む地方都市では、自治体を運営するための十分な資金が入らないせいで、経済的に発展できないという問題があります。

地方都市に多くの外国人旅行客が訪れれば、その分消費による収入が増えるので、経済の発展にもプラスに働くでしょう。財政が潤えば、地元企業や地域も元気になり、発展につながります。このことから、インバウンド誘致は地方都市の経済発展を支える、土台になりうる存在だと考えられるのです。

人口が増える

インバウンドからの注目を集めれば、日本国内でもその地域の知名度は上がっていきます。
その結果、今までは進学や就職で都会に出て行ってしまっていた若者が地元にとどまったり、県外から仕事をするために人が集まってきたりするようになるはずです。

今までは若者がいても仕事がない、娯楽がない、という理由から人手不足だった地方都市も、外国人観光客によって賑わいを取り戻すことで人々が集まり、活発な街並みを取り戻せるでしょう。

地方都市ができることとは

地域活性化のためにインバウンドを誘致するといっても、ただ「外国の方に来てほしい」と宣伝や情報発信をするだけでは、観光客を呼び寄せることはできません。

訪日外国人観光客を地方都市に集めるには、そこに暮らす人々や国が一丸となって、外国人観光客に対するアピールをしていく必要があります。

インバウンドの興味を引くものをアピールする

地方都市には、外国人観光客に興味を持ってもらえるようなものがたくさんあります。

例えば、自然を味わえるネイチャーツアーや、歴史的な景観を楽しむ観光スポット、世界で注目を集めている日本酒を作るための酒造見学などです。これら観光資源のアピール方法を工夫することで、多くの人々の興味を集められるでしょう。

地方都市を活性化させるためには、まず自分の暮らす街にどのようなものがあり、訪日観光客が何に興味を抱くのかをよく分析することが大切です。

インバウンドを受け入れる体制作り

さらに、インバウンドを誘致するために残っている課題は他にもあります。これらの問題を一つずつ解決していけば、発展した地域を作り上げることができるでしょう。

インバウンドに対する偏見

まず、地方都市の人々が持つ課題の一つが「インバウンドに対する偏見」です。

都市部で暮らす人々は日常的に外国人観光客を目にする機会も多く、彼らの対応にも慣れています。しかし、地方都市には外国人客が訪れる機会が少ないので、マナーが悪い、怖いといった、彼らに対する偏見が強くなってしまう傾向にあります。

インバウンド誘致を街一丸となって行っていくために、まずは一般住民が持ちやすい外国人に対する偏見を取り除き、外国人観光客への理解を深めることが大切です。

言葉が通じない

インバウンドに対する偏見を持ってしまう原因の一つが、「言葉が通じない」という問題です。

言葉が通じて外国語で対応できれば、「○○はしないでください」と注意したり、その街の文化を教えたりすることもできます。ですが、言葉が通じないと誤解が生じ、コミュニケーションが間違った方向に進んでしまうこともあるのです。

そこで、地方都市活性化のために取り入れたいのが、タブレット型の通訳サービスです。タブレットを介してオペレーターと簡単に会話ができるので、その場に通訳者を常駐させなくていい分コストも軽減でき、今後のインバウンド誘致に一役買ってくれることでしょう。

インバウンド集客による地域活性化を!

今や訪日外国人観光客が日本で消費する金額は、日本経済において無視できるものではありません。今までは東京や大阪などの大都市や観光地での消費がほとんどでした。しかし、地方都市のインバウンド誘致が成功すれば、小さな町や村でも十分な収入源を得て、その地域を発展させていくことができるでしょう。