近年ますます増加傾向にある外国人観光客。日本の経済、地域経済において重要性を増しているインバウンドからは目が離せません。ただしインバウンド対策をするには多くの準備が必要です。もちろん、この準備にはコストもかかってきます。そんなときに役に立つ、インバウンド対策を行うための補助金があることをご存じでしょうか。日本人観光客だけではなく、外国人旅行者に向けて効果的な整備をすることがインバウンドを増加させるカギになります。

そこで今回は、インバウンド対策を行うための補助金のことやその使い道について解説します。

インバウンド対策用の補助金とは

インバウンド対策のための補助金があることは述べましたが、実際はどのようなものなのでしょうか。ここでは、インバウンド対策補助金について見ていきます。

インバウンド対策に使うお金のこと

インバウンド対策に対する補助金にはさまざまなものがあり、インバウンド産業をサポートしています。もちろんこの補助金は、インバウンド対策を行うために使われる整備を支援するものです。例えば、外国人の方々は日本の和式トイレに慣れないので、トイレの洋式化が日本滞在期間を気持ちよく過ごしてもらうためには大切なことです。

また、クレジットカードや電子マネーなどの決済ができないと、支払い方法が限定され旅行をする上での障害になります。これら外国人旅行者が日本で過ごすときに障壁になりうることを対策するために、トイレの洋式化やクレジットカード・電子マネー決済機器の導入、多言語対策などに対して補助金が出資されるようになっているのです。

給付先が決められている

しかし、補助金は全ての事業者が得ることができるわけではありません。補助金の給付先は外国人旅行者が利用する機会が多い、宿泊業飲食業に対象が限られます。この二つの事業で外国人旅行者が過ごしやすくすることが、彼らの日本滞在をより良いものにする非常に重要なカギになるのです。

宿泊施設であれば客室の和洋室化や、外国人旅行者の受入れ対応に係る人材の育成支援なども対象事業に入っているので、どんどん活用していきましょう。

インバウンド対策用の捻出先

インバウンド関連の補助金にはどのようなものがあるのでしょうか。さまざまな自治体や国の機関などがさまざまな事業に対して補助金事業を行っています。インバウンド対策になる補助金について個々に見ていきましょう。

訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金

この補助金は、観光地の魅力向上並びに観光地までの移動円滑化を図るために宿泊設備や交通サービス、地方での消費拡大に向けたインバウンド対応支援事業を対象として支給されます。多言語表示やトイレの洋式化など、さまざまな整備事業が対象になりますので、申請を検討してみてはいかがでしょうか。詳しくは観光庁のホームページから情報をチェックできます。

訪日外国人を含む旅行者の受入環境の整備に関する事業

各都道府県が給付

また、訪日外国人の受入れ環境整備のために、各都道府県でも補助金事業が行われています。自治体によって補助を行う事業に違いがありますので、詳しくは各都道府県のウェブサイトや募集サイトなどでチェックを行うことが必要です。

補助金の使い道

では、補助金はどのように使用するのが有効なのでしょうか。補助金の有効活用の仕方について見ていきましょう。ここでカギになるのが多言語なので、そこに重点を置いています。

多言語対策

多言語対策は、外国人旅行者の満足度を上昇させるために大変重要な項目です。日本は他の国と違い英語、フランス語、中国語、スペイン語などの国際的に使用されている言語が普及していません。このことから多くの外国人旅行者が、日本を訪れると言葉の壁を強く感じてしまうのです。言葉の問題は情報共有だけでなく、危険回避や日本の観光地や文化をより良く味わうための障壁になりかねません。そこで通訳士の採用タブレッド型通訳サービスの導入などが重要な対策として挙げられます。

多言語表記

駅やホテルなどの公共施設や宿泊施設における多言語表示は、外国人旅行者が旅をしやすくするために非常に重要な表記です。日本の公共交通機関は複雑で入り組んでいたり、切符の仕組みが外国人観光客には分かりづらかったりするので、彼らが情報を得やすい環境にしていきましょう。

飲食店やお土産物店などではメニューや価格表を英語を含めた多言語表記にするなどして、彼らに自分が食べたいものや欲しいものをしっかり選んでもらう工夫が不可欠です。これは満足度に直接関わってきます。また、アレルギーや宗教上食べられないものなどがある方も多く、しっかりと表記することがトラブル防止には必須といえるでしょう。

多言語に対応したサイト制作

現在では、多言語に対応したサイトも重要なアクセスツールです。外国人旅行者の多くは、ネット上での情報をもとに旅行計画を立てています。観光地をアピールしていくためには、多言語に対応したサイトを制作して彼らの心に訴求していくことがとても大切です。これらの事業にも補助金で対応することができます。

補助金を有効活用してインバウンドを盛り上げていくために

日本を旅行する外国人観光客が快適に過ごせるようにすることは、彼らの満足度向上とリピート率向上につながる大切な要素。これらの補助金を有効活用して観光地や日本文化の魅力の発信を行うことが、彼らが便利で快適な旅行をしていく上で、非常に重要なポイントなるといえそうですね。