日本を訪れる外国人旅行者は年々増加しており、インバウンドがもたらす経済効果はますます大きくなっています。日本の観光地は東京だけでなく、関西も重要な拠点です。関西地方に訪日外国人旅行者を増加させ、インバウンドによる経済効果を伸ばしていくためにはどうすればいいのでしょうか。

今回は、関西地方のインバウンド集客の特徴今後の課題について解説します。

関西地方を訪れるインバウンドの特徴

関西地方は日本全国の中でも特徴的な文化圏です。インバウンドは関西にどのような魅力を感じ、この地を訪れているのでしょうか。まずは、関西地方を訪れる訪日観光客の特徴についてご紹介します。

消費額が伸びている

関西地方の外国人観光客の消費額は、東京や横浜など大都市かつ主要な観光地がある関東よりも大きく伸びています。その理由として、京都や奈良といった、文化が蓄積された歴史的町並があることが挙げられます。情緒ある街の佇まいを堪能するために、関西地方が選ばれているのです。

加えて、訪日客が関西を訪れる大きな理由として、日本の伝統的な食事を楽しめることが挙げられます。京都では日本の伝統的な茶の湯や、昔から伝わる日本料理(和食)を楽しめますし、大阪は天下の台所食い倒れの街としても知られています。これら関西の観光地で味わえる食文化が訪日外国人客をひきつけて、旅行による消費額を増大させているといえるでしょう。

特に大阪が人気

関西地方の中でも特に人気のある場所が大阪です。その理由の1つ目が、関西国際空港や新幹線の駅など主要な交通機関があるアクセスの良さ。2つ目は、大阪城や住吉大社など魅力ある歴史的観光地が多くあること。3つ目が、買い物の便の良さが挙げられます。さらに大阪は神戸や京都、奈良など、西日本観光の拠点になることから人気があるのです。

地方格差が大きい

大阪や京都など絶大な人気を誇る観光地の一方で、滋賀や和歌山など、他の地域の訪日外国人数は減少しています。観光客の増加傾向は地域で一様ではなく、地域格差が大きいことも特徴的といえるでしょう。

リピーター客が多い

関西地方のインバウンドの特徴として、リピーター客が多いことが挙げられます。一度来た方が、二度三度と訪れたくなるような魅力がこの地域にはあるのです。インバウンドのリピーターは地方の訪問率が高く、関西地方のインバウンド産業を盛り上げていくために、欠かせない存在といえるでしょう。

韓国人観光客が多い

関西地方のインバウンドは、韓国人観光客が多いことも特徴です。これは位置関係的に、首都圏よりも関西の方が韓国から近くアクセスしやすいこと、LCCが充実してきており、安く早く移動できるようになっていることが理由として考えられます。

関西国際空港の訪問者数の増加

関西国際空港の訪問者数は増加しており、ここを拠点の一つとして日本を訪問する外国人客が増えています。その理由として、発着するLCCが増加し利用しやすくなったことや、大阪、京都、奈良、神戸などの主要観光地へのアクセスが良く、利便性が高いことが挙げられます。

今後の施策を考える

関西地方が今後もインバウンド集客を伸ばしていくためには、何をしていけばいいのでしょうか。関東とは違う特色を活かし、外国人の方々の心をつかんでいくための対策を考えてみましょう。

万博の誘致を行う

関西地方のインバウンド増加の起爆剤となりえるのは、2025年に予定されている大阪万博です。2020年の東京オリンピック・パラリンピックと並び、日本で予定されている国際的な大イベント。この機会に、積極的な外国人誘致のための施策を行うことは非常に重要です。またこれを機に、新たな観光名所を作っていくことも、関西のインバウンドを増加させるために欠かせないポイントとなるでしょう。

カジノ型総合リゾートを政府が検討

大阪万博と並んで、政府が検討しているカジノ型総合リゾートも関西のインバウンドを伸ばしていくための重要なポイントです。カジノを中心とするリゾートは、万博や大阪城などの目玉となる観光地と並び、関西を支える主要な観光シンボルになる可能性が高くなっています。

関西地方の魅力を発信しインバウンドを伸ばしていくために

関西地方は日本の歴史的都市・京都と、独特な雰囲気を持つ天下の台所・大阪を有し、他の日本国内の地方とは異なる魅力があります。今後も関西のインバウンド増加を目指すために、多言語対策としてタブレッド型通訳サービスの導入を検討してはいかがでしょうか。企業や自治体は、インバウンドの傾向をつかみ、さまざまな工夫を凝らした訪日促進対策をしていくことが大切です。