旅行の醍醐味といえば名所の観光や食事が挙げられますが、その土地ならではの商品を買うこともその一つです。中国人観光客による爆買いが話題になった際は電化製品が人気でしたが、現在ではどのようなものが外国人客に好まれているのでしょうか。

今回は、訪日外国人観光客に人気の商品にはどのようなものがあるのか、またそれらを販売するにあたっての課題についてご紹介します。

インバウンドの人気の商品とは?

訪日観光客に人気の商品は、全体的に「日本製品らしさ」が目立つものが多いようです。これは日本製品が品質や安全性に優れているという評価を得ているからだと考えられます。

コスメ

2017年の訪日外国人の買い物の消費額は、全体で1兆6398億円でした。そのうち最も多い6316億円を占めたのが、「化粧品」「香水」「医薬品」「健康グッズ」「トイレタリー商品」です。
雑貨チェーン店のLOFTでは、スキンケア商品のシートマスクが訪日中国人観光客に人気となっており、2017年7月の売上は前年比約900%増と大幅アップしています。702円とお手頃価格なのも人気の理由かもしれません。インバウンド消費全体から考えても、日本製のコスメは注目を浴びているといって良さそうです。

参考:平成29年訪日外国人旅行者の食料品等の購入状況について(農林水産省)
訪日外国人に人気商品ランキング発表、売れてるアイテムの共通点は–ロフト(やまとごころ.jp)

美容機器

同じくコスメ関連では、美容機器も人気があります。中国や台湾からの訪日客は、家族や友人へのお土産購入額が高い傾向にあり、依頼された商品として髭剃りや美容器などを購入することが多いようです。その他にも、デジタルカメラや炊飯器など、依然として電化製品は人気を博しています。

文房具

手軽に買えて実用性もあるのが文房具です。機能性の高い日本の文房具は海外で高評価を受けているため、お土産としても人気があります。水性ボールペンやシャープペンシルなど比較的安価な商品は、家族や友達に配るお土産として重宝しているようです。また、いろんな種類が楽しめるマスキングテープも人気を集めています。

100均のアイテム

日本人にとってはすでにお馴染みとなっている100円均一ショップですが、外国人観光客には100均のアイテムも人気となっています。複数のおもちゃや食器をそろえてお土産にしたという声もあり、手軽に日本らしい商品を購入できるのがポイントのようです。安価なだけでなく、価格が均一でわかりやすいのも好感触なのかもしれません。最近はショップ側も訪日客をターゲットにした和風グッズを取りそろえるなど、お土産を意識した商品展開をしているようです。

お菓子

日本のお菓子も外国人客に人気がある商品です。日本伝統の和菓子だけでなく、せんべいや駄菓子も人気を集めています。また、抹茶味のお菓子も日本らしさを味わえることから、外国人旅行者のハートを掴んでいるようです。お菓子にも「日本製品らしさ」が求められていることがわかりますね。

外国人観光客に人気のお菓子について、こちらの記事で詳しく解説しているので、是非合わせてご参照ください。
【外国人観光客に人気のお土産】日本のお菓子が海外で喜ばれる!

今後の課題

今後も訪日観光客数の増加が見込まれますが、その上で問題になるのが実際の接客対応です。少しでも買い物をしやすい環境を整えることが今後の課題といえるでしょう。

免税カウンターの設置

より多くの商品を購入してもらうためには、免税カウンターの設置が必要です。免税手続きができるカウンターは、海外から訪れる観光客にとって便利で大変ありがたいもの。今までわかりづらいといわれてきた免税手続きが簡単にできます。免税カウンターを設置することで、外国人観光客の商品購入を促すことにつながるでしょう。

多言語対策

店舗でのやりとりでは多言語対応が必要になってきます。有名な観光地では英語や中国語で対応しているところもありますが、2020年の東京オリンピックに向けて、今後はさまざまな言語対応が求められるでしょう。実際に多言語対応できるスタッフを配備することが望ましいのですが、必ずしも人員確保ができるとは限りません。

このような場合は、遠隔操作で多言語対応できるタブレッド型通訳サービスを導入すると便利です。タブレット型通訳サービスは、実際に顔を見て会話ができるので訪日客にとって安心感があり、店舗側にとっても人件費が削減できるなど利点があります。今後はこのようなライブ通訳の活用が求められるでしょう。

高品質と日本らしさが人気の秘訣

さまざまなデータを見ると、訪日客が購入する商品は「高品質であること」や「日本らしさがわかること」がポイントになっているようです。100円均一の商品や文房具など比較的身近なものが売れていることから、今後はもっと日常的な商品が人気になる可能性もあります。さらに多くの商品の魅力を発信していくためにも、早めに課題をクリアしていくことが大切です。