インバウンドが増加した理由&日本企業に求められる施策とは

インバウンドが増加した理由&日本企業に求められる施策とは

ここ数年、訪日外国人観光客の数が急増し、都心部だけでなく地方都市でも外国人観光客の姿を目にする機会が増えてきました。中国人観光客による「爆買い」のように、インバウンド市場は新しいビジネスのターゲットとして大きな注目を浴びています。

今回の記事では、インバウンド層の増加傾向と、その理由についてご紹介していきます。

インバウンド数の増加傾向について

外国人旅行者が増加しているといわれていますが、実際にはどのくらい増えているのでしょうか。日本政府観光局が示した具体的な数値を見てみましょう。

インバウンド数の推移

2017年の年間の訪日外国人総数は2,869万人です。20年前の1998年と比べて約7倍に、5年前の2012年と比べても約3.4倍に増加しました。2018年の1月から2月の訪日外国人の合計も、2017年の同時期に比べて約15%増加しており、今後も外国人観光客の数は増加していくと予想されます。

参考:日本政府観光局『日本の観光統計データ』

国籍別の増加傾向

アジア地域の観光客の増加は著しく、2007年から2017年までの10年間に約4倍に増加しています。とくに増加傾向が目立っているのは、中国と韓国です。訪日中国人は2007年の94万人から2017年の736万人へ、訪日韓国人は2007年の2,60万人から2017年の714万人へと急増しており、2017年には中国と韓国からの訪日旅行者数が全体の約半数を占めるまでになっています。

注目したいのは、中国人観光客は他の国に比べ、旅行消費額も高額な点です。観光庁の行った訪日外国人消費動向調査によると、2017年の中国人の旅行消費額の総額は、訪日外国人の旅行消費額全体の38.4%を占めています。中国人観光客による日本での爆買いは2016年以来終息しつつあるものの、中国人観光客はインバウンド市場にとっては、いまだに大きなターゲットであるといえるでしょう。

訪日客の傾向の変化

ここでは、外国人旅行者の傾向の変化についてご紹介していきます。

個人客の増加

以前は団体旅行が主流だった訪日客ですが、近年は団体旅行が減少し、代わりに個人旅行が増加しています。2017年の観光庁の調査では、団体ツアーで日本を訪れた外国人観光客は全体の19.5%でした。それに対し、個人旅行パッケージを利用した人や、航空券や宿泊などを個別に手配した人の割合は、合計で80.6%にのぼっています。

このような変化により、日本での訪問先も、団体客向けのツアーが多いメジャーな観光地から、その周辺地域や地方の観光地などへ変わってきました。

リピーターが増加

ここ数年、日本を気に入ってリピーターとなる外国人観光客が増えています。2017年に日本を訪れた外国人客のうち、訪日回数が2回以上の旅行者は、全体の61.4%を占めていました。同じ調査で訪日旅行の満足度を尋ねたところ、「大変満足」または「満足」と答えた人の割合は92.7%であり、日本への再訪意向も「必ず来たい」「来たい」を合わせて93.9%と非常に高い割合となっています。

このようなリピーター客は、一度目の訪日でできなかった体験にチャレンジするため、繰り返し日本を訪れる傾向にあります。

参考:観光庁『訪日外国人の消費動向』

増加の理由

日本を訪れる外国人観光客の数は、なぜ増加したのでしょうか。ここでは、その理由についてみていきましょう。

ビザ緩和

近年、中国人観光客の数が大きく増加しています。2000年に団体旅行者に対するビザの発給を解禁して以来、ビザの取得条件が徐々に緩和され、ビザが取得しやすくなったためです。さらに、近年はマレーシアタイインドネシアなどがビザ免除の対象になったことも、アジアからの訪日観光客の増加につながっていると考えられます。

航空運賃の低価格化

格安航空会社(ローコストキャリア:LCC)の普及により、格安で航空機が利用できるようになりました。アジアを中心に20以上の国が、成田空港羽田空港関西空港などと結ばれており、訪日観光客の増加に貢献しています。さらに、原油価格の低下により、大手航空会社の航空運賃が値下げされ、アジア以外の国々からも日本を訪れやすくなりました。

日本文化への関心

日本製の電化製品や日本食、日本のアニメなどは、海外で人気が高くなっています。近年は、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことで、さらに注目を集めるようになりました。

また、SNSの口コミにより、日本国内でもあまり知られていない温泉や、民宿での滞在を楽しむ外国人観光客も増えています。海外で日本への興味が高まっている今なら、積極的に情報発信を行うことで、新しい需要を生み出すことも可能かもしれません。

これからの課題

一度目の日本旅行を経て、リピーターになる外国人旅行者が増えている現在。一方で、一部の地域や観光地では、「言葉が通じなくて困った」という不満の声も出ています。

今後は東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、ますます多くの外国人観光客が訪れると予想されます。さまざまな国からのお客様に対応するため、多言語への対応を強化し、外国人観光客を受け入れる体制を整えていきましょう。

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