韓国から見て、日本はアクセスが好都合かつ手軽に異文化を体験できる国です。そのためか、韓国人訪日観光客数は年々増加しています。韓国人観光客は日本旅行をした際、どのようなお土産物を選ぶのでしょうか。インバウンド産業を盛り上げるためにも、彼らの趣味・趣向を知ることは重要な課題です。

今回は、韓国人客に人気の日本土産と、今後インバウンド対策を考える上での課題について解説します。

韓国人観光客に人気のお菓子

韓国人訪問客の定番日本土産といえば、化粧品などスキンケア商品からお酒といったものまで種類もさまざまです。中でもお菓子はスーパーやコンビニで購入でき、重量もそれほどないことから、手軽に買えるということで人気を集めています。まず、知っておくと喜ばれる、韓国人観光客に人気がある日本のお菓子を見ていきましょう。

キットカット抹茶味

韓国人客の中には抹茶味のお菓子が好きな方が多いようですが、中でも「キットカット」は絶大な支持を得ています。お土産はいかにその国らしさが伝わるビジュアルかどうかも選別のポイントです。その点、抹茶味のパッケージはいかにも日本らしくお土産にするには適しています。韓国でもキットカットは購入できますが、日本と比べると高価で、日本に旅行にきた際にまとめ買いする人が多いようです。ファミリーパックなら1袋12枚入っているので、1つ買って職場や学校で配るのにも最適な商品として、人気を博しています。個別包装になっているところもポイントです。

蒟蒻畑

蒟蒻畑」といったこんにゃくゼリーも、韓国人観光客には大人気。つるっとした食感で腹持ちがよく、ヘルシーな印象が韓国人客にウケているようです。韓国には似たような食感のお菓子が無く、その希少性が人気を後押ししているのでしょう。ドラッグストアなどで、韓国人観光客が蒟蒻ゼリーを爆買いする様子もよく見かけられます。

コロロ

グミの「コロロ」は、果実をそのまま食べているような贅沢で新しい食感が日本でも話題になりました。日本でも人気の高いコロロですが、韓国人客も病みつきになっている方が多いようです。コロロに限らず、韓国ではピュレグミや果汁グミなどのフルーツ味のグミが人気ですが、特にコロロはその独特な食感が韓国の方たちをとりこにしています。コロロはあまりに人気が高いため、日本から輸入されており韓国でも購入できますが、価格は日本の倍程度するので日本でまとめ買いする韓国人観光客が多いようです。味の種類が豊富なので、さまざまなフレーバーをまとめて購入し、配るときに味を選んでもらうのも喜ばれています。

ロイズのチョコレート

少し高級志向なら、「ロイズのチョコレート」も韓国人観光客の日本土産の定番商品。ロイズは北海道札幌市に本社を持つ製菓メーカーですが、空港の免税店ではロイズ製品の取り扱いがあるので、空港でまとめて買っていく方が多くなっています。一番人気は日本人でもファンが多い生チョコレート。しっとりとした食感と濃厚な味わいは韓国人の方々にも定評があります。この他にも、ポテトチップチョコレートは皆で食べられる一品として親しまれているようです。

東京ばな奈

東京を訪れる韓国人観光客は、東京の新定番土産である「東京ばな奈」を買って帰る人が多くなっています。ふわっとした優しい食感のスポンジと甘いカスタードクリームの組み合わせは、韓国人観光客からも支持を得ているのだそうです。定番のバナナ味の他にもさまざまな味とスポンジのデザインがあるので、種類が豊富な点も魅力の一つといえるでしょう。

今後の課題

近年日本人気が高まる韓国ですが、インバウンド需要を満たす上ではまだまだ課題が残っています。この課題について、言語と経済の観点から見ていきましょう。

多言語対策

日本国内の公共施設や交通機関も、地図や案内板などは多言語表記が増えてきました。英語や中国語の表記が並列して書かれているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。一方で、韓国語表記も少しずつ充実してきていますが、英語や中国語と比べると数は少ないのが現状です。韓国人観光客により良いサービスを提供していくためにも、韓国語表記への対応が求められています。

また旅行先で言葉が通じないと苦労することが多く、旅行先でのコミュニケーションの量は旅行の満足度と直結します。韓国人観光客により日本を楽しんでもらうためにも、韓国語に対応したタブレッド型通訳サービスの導入や韓国語表記などが必要になってくるでしょう。

消費を増やす

韓国からの訪日観光客は増加傾向にあるものの、インバウンド市場の観点から見ると訪日旅行にかける金額が少ない傾向にあります。韓国人観光客は滞在日数が短いのが特徴で、2017年度の観光庁のデータによると、韓国人観光客の日本旅行1回あたりの平均滞在日数は3.2日です。地理的な近さが要因かと考えられますが、これは訪日台湾人観光客の5.1日、訪日中国人観光客の6.1日と大きな差があります。

実際、韓国人観光客は若者が多く、経済的な理由から日本の滞在期間が短いと考えられています。しかし韓国の若者は、インバウンド市場におけるターゲットであることに変わりありません。プレミア感のあるお土産を展開したり、交通費や宿泊費ではなく食や体験に投資してもらったりするといったように、いかに韓国人旅行客の日本国内での消費額を増やすかに、今後検討の余地があるといえるでしょう。

参考:観光庁:訪日外国人調査動向 平成29年年次報告書
平成 29 年における訪日外国人の消費動向【国籍・地域別】

韓国人観光客の日本土産はお菓子で決まり!

韓国人観光客の日本土産にはお菓子が人気です。よく買われるお土産を知っておくと、韓国人観光客とのコミュニケーションが楽しめるかもしれません。多言語対応や韓国人客のインバウンド消費を増やすなど課題はありますが、継続的に日本の魅力を発信することが重要です。

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