「自慢の商品を海外に売り出したい」
「海外でも事業を展開したい」

という志があるものの、言語面での不安から実行できずにいるという方や企業、店舗も多いのではないでしょうか。実際、社員やスタッフに外国語を学ばせるにはかなりの時間が必要なため、海外営業や海外への事業展開を諦めてしまうケースも多くなっています。そんな時に役立つのが「通訳の人材派遣サービス」です。

今回の記事では、通訳の派遣サービスについてご紹介していきます。

通訳の人材派遣サービスとは?

通訳の派遣とは、言語スキルを持った人材を1日~年単位で派遣してくれる人材派遣サービスのことです。まずは、通訳派遣サービスの特徴をご紹介します。

対応シーンが幅広い

最近では、英語や中国語、韓国語などの言語はもちろん、インドネシア語やタイ語、ヒンドゥー語といったアジア圏の言語にも対応できる派遣会社がほとんどです。さらに通訳・翻訳はもちろんのこと、英語秘書や受付、事務などの代行を任せられる通訳士も増えてきました。派遣期間も1日から年単位まで選択可能で、企業の状況に応じた幅広い対応が可能です。

オフィシャルな場で活躍する通訳士も多数

派遣される人材のレベルにもよりますが、国際教養マナーに詳しいスタッフが多く在籍しており、オフィシャルな場で即戦力として活躍できるのも魅力の一つです。必要な時に必要な言語・業務スキルを持った人材を確保できる人材派遣サービスは、海外展開を考えている企業にとって、非常に魅力的だといえるでしょう。

通訳を派遣するメリット

通訳の派遣サービスのメリットとして、「雇用の確実性」「社内教育コストの削減」の2つが挙げられます。

雇用する確実性の高さ

景気上昇による事業拡大が進む一方、少子高齢化や働き方改革の影響で、人材不足が深刻化している現在。スキルを持った人材の雇用が難しくなり、バイリンガルスタッフへの倍率はさらに高まる予想です。

海外からの求人者数も増加していますが、言語や文化の違いから離職率が高くなっており、採用は難しくなっています。バイリンガルスタッフの人材獲得の難しさや外国人スタッフの定着率の低さを考えると、通訳士の派遣を依頼したほうが「雇用の確実性」が高いといえるでしょう。

社内教育コストの削減

社内で英語教育をする場合、講師代やテキスト代が必要となり、膨大な研修費用と時間が発生します。一説では、”一人の社員がビジネス英語のスキルを十分身につけるまでに、1,000時間ほど必要になる”ともいわれており、時間的ロスは無視できません。また、別の手段として外国籍スタッフの採用を増やした場合も、日本語の習得や契約書の理解、法律などについての研修が必須となります。

通訳の派遣が役立つシーン

人材育成の時間をかけずに、プロの通訳を受けられる通訳士の派遣サービス。実際のビジネスシーンでは、どのような効果があるのでしょうか。2つの事例をご紹介します。

■海外での採用に役立つ

ある会社は、台湾での会社説明会に、通訳士の派遣を依頼しました。派遣会社との相談の際、説明会での通訳と面接のフォローを依頼したところ、人事部での勤務経験のある通訳スタッフを派遣されました。通訳だけではなく、プレゼンテーションスキルも優れており、多数の就職希望者を集められたそうです。

■海外出張に役立つ

オフィシャルな海外出張においても派遣通訳が活躍しています。中国の企業のオーナーへ挨拶に伺う際、通訳士が、「左手で握手しない」「同じ役職同士の名刺交換では女性から名刺を渡す」といった中国独特のビジネスマナーを事前に確認。

会談中も翻訳するだけではなく、相手の心象や印象を細かに伝え、結果として大きな契約を取ることに成功したそうです。

■優秀な通訳士を逃さない

優秀な通訳士は契約更新時にヘッドハンティングされやすく、同じスタッフと契約できなくなるケースが多くなっています。そのため、状況にもよりますが、通訳士とはなるべく長期契約を結ぶのがおすすめです。

また、ビジネスでは、関係づくりに1~3年程度の年月が必要になるとされています。取引先の心象を考えると、通訳者の変更は好ましいとはいえません。このことからも、通訳士の派遣時は、なるべく長期契約を結ぶのがよいとされています。

通訳の派遣にかかる費用は?

通訳士の派遣にかかる料金は、一般的に「通訳の難易度」「時間」で変わります。

国際会議やシンポジウム、放送局での同時通訳の場合、100,000円/日が相場です。ビジネス(商談)の場合は70,000円/日、ブースの場合25,000円/日、最も安いのは観光の添乗員で相場は10,000円/日程度。長期派遣では、通訳士のレベルにもよりますが、月額500,000円~70,000円/名が一般的な相場といえるでしょう。

やや高額に感じるかもしれませんが、社員やスタッフの研修費用やテキスト代や講師代を考えると、費用対効果は決して低くありません。研修や採用にかかる時間を他の業務に費やせるため、外国語への対応が必要な際、1つの選択肢になるのではないでしょうか。

「プロに任せる」考え方もある

日本政府が「働き方改革」を進めている中で、人手不足が続いている現在。限られた人材と時間を効率的に使い、企業の「競争力」を磨くことは、経営者や管理職の重要な役割です。「通訳士の派遣」というアウトソーシングは、そのために有効な手段です。研修や採用に時間をかけず、自慢の商品に磨き上げをかけることが、企業の発展につながっていくでしょう。